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「やはり、強いですね。殺は。」
レイリは液晶画面を見て素直なことばが出てくる。
蜘蔬も頷きながら ほんまやわぁ と複雑そうな声で言った。
「双可……使いこなせてる。」
「そりゃそうですよー。猛練習しましたし、殺ですからね。」
水無月の言葉に扇は我が子のように自慢する。
それにちょっとムカつくような顔をする水無月。
「蜘夜も弱いわけやないんやけどなぁ」
(あと一歩っというところにまでは来ているのですけどね)
蜘蔬とレイリはそれぞれ言葉に出したり出さなかったりしているが言いたいことは2人とも一緒だ。
「これを一緒に見るために呼んだのではないですよね?」
扇は目を鋭くして蜘蔬にきく。
「せや、フィルウェン王国のことは知っとるやろ?」
「!!……はい。」
フィルウェン王国の言葉が出て扇はよりいっそう低い声になった。
「周から最後の通信が入っていました。」
そういってレイリは1つの通信機を扇に渡した。
それは周のものでかろうじて残っていた物だ。
「……私たちは……先に聞いた。」
「あとは扇はんの好きにすりゃええやろー」
蜘蔬たちはそのまま去ってしまった。
扇は周の通信機を握り、時計塔を去った。



