才華龍学院 Ⅰ


「剣やないか。今はポールウェポンやでぇ?」

剣2本を召喚したことにびっくりする蜘夜。
禁級とは誰も気づかないし分からない。

分かるとすればアーミャ、扇、夕凪、グリムズに住む人々だけだろう。

「この剣は変形の双可。剣から槍、銃と変形することができる。無属性の契約武器」

2本あった剣が光となって1つの槍へと変わる。

「ほんまかいなぁ。わーめんどうやなぁ。」

蜘夜は驚きとめんどそうな顔をする。
だが、気を抜くよなことは一切しない。
それは、姉である蜘蔬の教えだ。

今頃時計塔で液晶画面の前にいる蜘蔬は感心しているだろう。

「……」

燐は素早く蜘夜と距離をつめる。
蜘夜が大鎌を振るうがそれをよける。
簡単な動きを避けるのは燐にとって普通になっている。

「影切り!」
.
蜘夜は燐の影に向けて大鎌を振るう。

「……っ!」

すると、影を切ったように見えたが燐の制服の一部が切れ手に擦り傷ができた。

(目に見えない攻撃?……

影を切ったように見えた……ダメージは?

…蜘夜さんの魔法と武器からすると……影から身体にダメージが行くようになっている?

……影隠の大鎌が影響しているとしたら……なるほど。)

燐は素早く分析していき、2回目の影切りは完璧に避ける。完全によんだのだ。

「よむの速いやん!!!!!」

蜘夜は素直に驚く。
まさか1回で読まれるとは普通思わない。
それだけ命に関わる戦闘になれて頭も回るということだ。

「可鈴 跡音 (せきおん) 」

燐は蜘夜の横腹狙ってつく。
それは掠っただけだったが燐にとってはそれでよかった。

そこから何度と槍と大鎌がぶつかり合う。
その技は見事なもので観客はあちこちから すごい と呟いていた。

しかしここは魔法学校、ただ武器だけで闘う訳ではない。

勿論魔法を合わせた技も使う。

はっきりいって、その魔法の差で決着がつく。

1分が経過したあたりからは2人とも無系統魔法の身体強化を使っている。

身体強化をすることで腕力、体力、スピードも上がっていく。
観客は目で追うのが精一杯になってきた。

「……そろそろかな」

2分がたった頃、先に仕掛けたのは燐だった。