燐はいたって焦ることもリタイアしようともしない。
「結局、余裕みたいやなぁ。もう終わるでぇ?」
ヒヒヒと余裕のような表情を見せる。
「……じゃあ、もう1つだすかな。」
燐が蜘夜に呟くと、一気に魔力を上げた。
「なっ…なんやこれ……」
蜘夜は余りの驚きに後ろに飛んだ。
その魔力は感知タイプの人や探知系の魔法を使っている人でなくとも、じかで感じられるほどすさまじい。
この魔力は4000なんて簡単にこえる。
「顕現せよ、可憐なる2つの剣よ、」
燐が唱え始めた瞬間だ。
燐の瞳があの闇を感じる紫色の瞳がピンク色と黄色になった。
「双方欠けることのない一心同体の剣よ、
これより禁を破り召喚す、」
召喚のための魔法陣が出てくるが魔法陣は2つであった。
「祖の名は、可憐 (かれん)」
ピンク色の魔法陣から1つの剣が、
「祖の名は 可鈴 (かりん)」
黄色の魔法陣からもう1つの剣が出てきた。
「双方の名は……変形の双可
(へんけいのそうか) 」
唱え終えたときには、2本の剣を手に取っていた。
可憐は剣にピンクのギザギザの模様が入っており、柄頭の先にはピンク色の珠のついた魔力の糸がある。
可鈴は剣に黄色のギザギザの模様のが入っており、柄頭の先には黄色の鈴のついた魔力の糸がある。
そして双方の魔力の糸はそれぞれの糸とつながっていた。
双可は神級のさらに上の級…禁級の契約武器。
そもそも禁級は神級より中々契約できず危険が多い意味を表している。
契約しようとして数えきれない人々が死亡している恐ろしい契約武器である。
神級より上のものを禁級というが、
闇属性であり悪魔などが封印された、いわゆる魔剣を 魔級
その上を 禁魔級 という。



