カインの略奪はさっきの戦いを見た通り相手の魔法を(魔法を使用するという権限ごと)略奪されてしまう。
「これは、生命を奪った(略奪した)の罪の魔法……てなんかもう闇属性になってない!」
というが、それも言える。
光と闇の属性の魔法……精神魔法 は自分自信の精神からなる魔法、つまり善か悪の心からなる魔法だ。
カインの罪=悪なので闇属性とも言える。
「それは、今研究中でしょ。」
燐が反射的に言葉を返した。
精神魔法は謎が多い分類の魔法だ。
そのため、今では世界中で精神魔法についての研究が行われている。
「あー、あと 最後に見せた カインの罪 はそのままの意味だよ。」
殺人の罪で追放され、人には殺されないよう刻印は押されるがその罪は一生消えない証しとも言える。
その罪の苦痛を受け止めるのも巫女の仕事だ。
「神無月さんが見たのは嫉妬からなる憎悪な殺気というより、幽霊みたいなのが見えたんだよ。
これまでのカインと巫女の苦痛もね。」
それは、重い話となり又も沈黙。
アーミャは今のカインと今までのカインとその巫女の嫉妬、殺気、苦痛、全てを背負っているのだ。(嫉妬と殺気は今、今までのカインだけ)
「はい!ここまでー。暗くならな~い!」
アーミャは話終えると手を パン! と叩き、またいつもの表情に戻っていた。
「そうですね!おっと、次は燐の番ですよ。」
紅葉はすぐ、切り替えて燐に話をふる。
「そうだね。あーめんどい。」
燐も切り替えるよりはめんどくさそうな表情に変わる。
「燐の対戦相手は…蜘夜さんですね。」
紅葉は にっこり していう。
天羽々斬りをもつ燐の試合は紅葉にとってなにか得のようなものがあるらしい。
「そんな笑顔で言われてもね…」
燐の苦笑いと不機嫌な顔がまざりあう。
「それでも、頑張れよ!」
と堺人が手を前にだす。
「うん。わかってる。」
そして、燐も堺人の手を叩きポールウェポン部門の会場の控え室に向かった。



