「どうか御手柔らかに」
アーミャは神無月に言う。少しの笑みを浮かべながら。
「……こっちがしてほしい。」
神無月は珍しくため息をつく。
それを見たアーミャは苦笑するがすぐさま表情を変える。
アーミャは誰であろうと手を抜くことをしない(?)
ただ、構えることもしない体勢で正直手を抜いているのか、いないのか分からない。
神無月も構えを取っ手いないが集中している。
「封印されし精霊よ、
重力を変化せし力を我に与えよ
グラビティ ドミナシオン 」
神無月はグラビティ ドミナシオンを召喚する。
「さーて。やるよー」
アーミャは背伸びをして、前に手を出す。
「殺人カインの力を我に治め、
その力を制御する、我はカインの巫女なり
カインの巫女杖。」
アーミャが召喚した杖はこれまで使ってきた、三日月のわっかの中心に円形の珠がある。
「人類に幸福を…フフ」
アーミャはカインの巫女杖を手に取り神無月に向けて薄ら笑いを浮かべる。
アーミャは完全に楽しんでいる。