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これは今から8年前のこと。
燐たちが5歳のときである。
「私が君たちのーんー先生?で、部隊の隊長であるわけね。」
目の前には燐たちよりは年上の少女がいた。
しかし、その少女はまだ小学校高学年あたりの背丈であった。
「私は扇! サーイン5 扇 よろしくね」
扇はニッコリと笑う。
そして、扇の隣にいた少女が前に出た。
「私は周。アルス5 周よ。よろしく」
周は黄緑色の髪に水色の瞳をしていた。
周は穏やかな笑みで燐たちを見る。
「私は凪。カイア1 凪です。よろしく。」
夕凪も笑みを浮かべていた。その笑みは今と変わらない。
「俺は…」
そこで、真っ暗になった。堺人は続きが気になったがまた映像がきたため、それを見る。
「そうね、私は全員に体術と武器。」
扇は部下となった燐たちにつげた。
「周は○と蝶に、○は殺と○に、凪は○と○に魔法を教えてーかなー。」
扇は堺人にも分かる怖い笑みで言った。
扇や夕凪、周そして、燐とアーミャのコードネームははっきり聞こえるがそれ以外のコードネームはノイズが入って分からない。
「ここから地獄だと思ってねー!」
そして、やけに楽しそうな笑みをこぼすものだから背筋がゾッとする。
それは堺人も同じで堺人の知る扇と違っていた。
なによりも、扇たちは小学生に変わりはない。