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一方教室では…

「大丈夫か?」
「…うん…」

カインは燐と交代してアーミャを支える。
アーミャはまだ涙が止まってはいなかった。

「とりあえず…寮に戻らない?」

燐は淡々とした口調で言った。

「……ほんと…燐は変わらないね……こんなときでも」

アーミャの言葉は燐に重りを持たせるように、重かった。

「……私だって悲しいよ。でも……」
「わかってる。だれよりも知ってるよ。ごめん。」

燐が言おうとしたときにアーミャが割ってはいり謝った。

「ほらっ、行こう。」

燐を先頭に寮へ向かった。

カイン、堺人、紅葉、柳は話が全くわからず戸惑っていた。

校舎から寮につくまで口を開くものはいなかった。