才華龍学院 Ⅰ

 
『次は初登場の中等部1年 秋染 紅葉選手!
対するは 昨年5位の高等部2年 雪氷(ゆきひ)選手!
それでは…試合開始です!』

紅葉の対戦相手は孤児だ。
だが、才華龍独立部隊に所属しているため、油断はできない。

「雨氷(うひょう)!」

雪氷は紅葉のいる場所に雨を降らせた。
しかし、ただの雨ではなかった。

「!!凍りました。」

雨は紅葉の身体や周辺の床にぶつかった瞬間凍り、そして氷ができる。
雨氷は降っている時は水であるが物体に触れると水が刺激され凍るのだ。

それに気づき紅葉はその場から離れる。

「霧氷(むひょう)!」

その場から離れるがまた凍り、氷が身体中につく。
しかも、それは紅葉の身体だけでフィールドの床は凍っていない。

「なぜ!!…」

自分だけが凍っていることに疑問に思う。しかし、理由はすぐにわかった。

霧氷は氷点下の環境で発達する氷層である。
いつのまにかフィールド内は薄い霧ができており雨氷で紅葉は全身濡れている。
そこで氷点下にすればできるのだ。

「……針風身覇(しんふうしんは)!!!!」

紅葉は風属性の魔法で身体中の氷を砕く。
ここからは紅葉の番だ。

「風の祖よ、我に集え………
     熱風暑焼(ねっぷうしょしょう)」

紅葉が詠唱をするといきなり突風が吹いた。

「あちっ!なんだ??」

カインは結界の外でも分かる暑い何かに驚いていた。

「あれは風の神級魔法だな。」

それを教えてくれたのは柳だった。

さきほどの魔法は風の温度を変えた神級魔法。
風の温度を変えるこたは簡単なことではない。