才華龍学院 Ⅰ


試合が始まって1分ほどたった。

「くっ…なんで!」

ユラギは苦戦していた。

火と氷では相性は良い、しかし炎の矢は瞬く間に相殺されてゆく。

そして、また炎の矢を放つが

        ジュウ

          すぐさま相殺される。

「火は氷より相性は良いはずなのに!」

ユラギは焦りを見せる。

(さてと。準備はできたし…やりますか。)

堺人は試合が開始したときからユラギに気づかれないよう魔力を練っていた。

そして練った魔力で1つの矢を放つ。

「……?」

『こっこれはどういうことでしょうか…矢を上に?』

ユラギや珠南、そして観客たちも堺人の行動に驚き疑問に思った。

堺人は矢をユラギではなく真上へ空へと放ったのだ。

「天空より数多の矢を放て。」

堺人が詠唱のような言葉を唱えた瞬間だ。

空にフィールドいっぱいに水色の魔方陣が現れた。

そして、そこから魔方陣と同じ色の矢が降ってくるが

「なっ…何あれ…こんなの全部防ぎるなんて無理!」

それは1本ではなかった。
数十、数百もの矢がユラギに向かって降ってくる。

「いやーー!」

ユラギはそのままなにもできず倒れた。

『日野原 ユラギ選手戦闘不能により、月島 堺人選手の勝ち!!!!!』

「ぅぉぉおおおお!」

その後も難なく勝ち進み代表に選ばれた。