「思ったけど燐は契約武器いくつ持ってるんだ?」

「いくつだと思う?」

堺人が聞くも教えてくれない。

「…6つ…とか?」
「…おしい」
「じゃあ、7?」
「うん。昔は31あったけど」

グリムズにいたときは31持っていたが光国に来たときに7つ以外は契約を解除したのだ。

「31!!!!そんなに持ってたのか。だがなぜ…」
「重くなった…それだけ。それに私といたくなかったらしいから。」

そう言う燐は膝をまげで悲しそうな目をした。
「いたくない?」
「うん。私の魔力を知っているし。怖くなったんじゃないかな。実際言われたし。」
「そうか。」

契約武器は自我を持っている。恐怖だってあるのだ。

「燐はやさしいんだね。」
「え?」
「なんでもないよ。」

堺人は苦笑する。

「堺人は?契約武器もってるんでしょ?」
「まーな。3つもってる。」
「そっか。」

2人は黙ってしまった。
そこからは カチカチ と時計の針の音しかしない。

「明日は頑張ってね。」

燐は沈黙を破って堺人に言った。

「うん。ありがとう」

そう言って頭をなでてきた。