『今日の学院内代表選はこれで終わりです。生徒は速やかに下校してください。』

とアナウンスがあったが会場にはほとんどの生徒がすでに下校していた。

『サテト私モ帰ルカノウ』
「じゃあね。」
『ウム。』

天羽々斬が帰ってしまったことに紅葉は少しがっかりしていた。

「燐お疲れさま。それと、おめでとう」
「ありがとう。疲れた……!」

堺人は燐の頭をポンポンとなでる。
燐はそれに驚き顔が赤くなる。

(なんか、あつい)

「うちも頑張ったよー」
「そうだな!おめでとう!てか前より操れてたじゃん」
「確かにそうだね。」

カインが言うことに燐も頷くが堺人たちはなんのことやら、さっぱりわからない。

「なんのことだ?」
「さーなんだろうねー」

柳が聞くがアーミャは白を切る。

「明日はカイン、堺人、紅葉、柳だよね。
 がんはってねー」

アーミャは明日の部門を覚えていた。

「珍しい、自分以外の部門を覚えてるとは」
「そんなに珍しいかなー燐は覚えてるだろうけど」

燐はアーミャを ジー っと見る。

「まあまあ、明日は頑張ましょう!!!!」
「…そう…だな。」

紅葉が気合いを入れて言う。いつもと違う紅葉に戸惑う燐、堺人、アーミャ、カイン。

そのためかカインは微妙な返事をしてしまった。

「気にするな。いつもこうだ。」
「へ…へぇー」

柳の言うことにアーミャは返事する。

「それより、帰らないと先生に怒られるぞ。」

回りを見ると誰もいない。どうやら燐たちが最後のようだ。

「そうだね。じゃ寮まで競争ねー」
「あっずるいぞ。」

アーミャとカインが走り出した。

「まってくださーい。」

紅葉と柳も走り出した。

「子供だね」
「僕達も子供だよ。」

燐と堺人は歩いて寮に帰った。