「剣を出さないのですか?」
挑発するようにいう里奈。
「…出すよ。勿論。」
だが里奈は勝った気でいる、中等部1年で契約の剣を持っていないと思ったから。
燐は集中するように目をつむり、手を前に出した。
それに身構える里奈を気にせず、口をひらき、何かを言い出した。
「大蛇を切るものよ、神に従うものよ、
魔物を切り人を救う 神に仕えし剣、
今我に力を天羽々斬(アメノハバギリ) 」
すると黄色の魔方陣から2本の刀…日本刀が出てくる。
契約武器とくに上位の契約武器に見られる詠唱を唱え終えた燐は、天羽々斬を手にする。
それを見た、里奈、実況者の珠南、そして観客が言葉をなくしていた。
「天羽々斬かー最上級のなかでは上位かな」
1人だけ、アーミャは例外であった。
「なっ…天羽々斬!!…うそ…」
『なんと!燐選手契約の剣の最上級…天ノ羽斬を召喚した!!!!ビックリですね!』
「ぉぉぉおおおお!」
おそらくアーミャ以外に天羽々斬を見た者はいないだろう。
観客からも歓声があがる。
「めんどくさいから、すぐ終わらせる。」
そう言うと一気に里奈と距離をつめた。
「っ…!…この!」
里奈は焦っているのか剣を燐に向けるが形になっておらず、燐はすぐに避けて里奈の片手からグラディウスを放す。
「天ノ斬り!」
その斬りは里奈を通してフィールドの周りにあった結界が砕けた。
そして、里奈はそのまま倒れた。
『す…すさまじい一線で崎守 里奈選手戦闘不能!!!!よって鈴鐘 燐選手の勝ち!!!!』
試合は終わり颯爽とフィールドから立ち去った。



