才華龍学院 Ⅰ


「剣を出さないのですか?」

挑発するようにいう里奈。

「…出すよ。勿論。」

だが里奈は勝った気でいる、中等部1年で契約の剣を持っていないと思ったから。

燐は集中するように目をつむり、手を前に出した。

それに身構える里奈を気にせず、口をひらき、何かを言い出した。

「大蛇を切るものよ、神に従うものよ、

 魔物を切り人を救う 神に仕えし剣、

 今我に力を天羽々斬(アメノハバギリ) 」

すると黄色の魔方陣から2本の刀…日本刀が出てくる。

契約武器とくに上位の契約武器に見られる詠唱を唱え終えた燐は、天羽々斬を手にする。

それを見た、里奈、実況者の珠南、そして観客が言葉をなくしていた。

「天羽々斬かー最上級のなかでは上位かな」

1人だけ、アーミャは例外であった。

「なっ…天羽々斬!!…うそ…」

『なんと!燐選手契約の剣の最上級…天ノ羽斬を召喚した!!!!ビックリですね!』

「ぉぉぉおおおお!」

おそらくアーミャ以外に天羽々斬を見た者はいないだろう。

観客からも歓声があがる。

「めんどくさいから、すぐ終わらせる。」

そう言うと一気に里奈と距離をつめた。

「っ…!…この!」

里奈は焦っているのか剣を燐に向けるが形になっておらず、燐はすぐに避けて里奈の片手からグラディウスを放す。

「天ノ斬り!」

その斬りは里奈を通してフィールドの周りにあった結界が砕けた。

そして、里奈はそのまま倒れた。

『す…すさまじい一線で崎守 里奈選手戦闘不能!!!!よって鈴鐘 燐選手の勝ち!!!!』

試合は終わり颯爽とフィールドから立ち去った。