学院内代表選が始まって次々と試合が進む。

『さて!次は異例の中等部1年からの出場!!
アーミャ・ルグアス選手!!

対するは昨年惜しくも6位だった
高等部2年 崎守 佳奈 選手だ!!
      (さきもり かな)
 今回はどんな戦いを見せて崎守 佳奈くれるのか!』

「ぉぉおおお!!!!!」

佳奈がフィールドに登場すると物凄い歓声が上がった。

「わぉ!凄い歓声」

アーミャは円形になっているフィールドの外側にある観客席を見る。

「1年生だからって手加減はしないよ?」

自信満々に言う佳奈。しかし、アーミャはニヤリと笑う。

佳奈は緑の制服を着ている。
貴族ではないとはいえ、6位でもすごい。

(今年は予選で落ちるけどね)

アーミャも佳奈には負けないと自信がある。

『せれでは、試合開始です。』

試合が開始して、佳奈は喚具魔方で短い杖を出す。

「短いやつか~」

アーミャはのりのりで相手の杖を見る。

そして、アーミャも杖を出す。
アーミャの杖は自分の背よりも長い。

「じゃやろうかー」

小声で佳奈を見ながら言うアーミャ。

(完全に楽しんでるね。)

観客席から見ていた燐はそう思った。