もう愛情を求めない

「今まで何があったかは知らないけど、俺はずっとあーちゃんに会いたいと思ってた。

辛い目に遭ってるって、小さい頃母さんから盗み聞きしたことがあって、心配で心配で仕方がなかった」


......うそだよ。

私を心配する人なんていないよ。


影で笑ってたに違いないよ。



そう思っているのに、迫ってくる彼から遠ざかることができない。



握っていた両手を解放することもできない。