もう愛情を求めない

何よ、大した話もないくせに強引に私を引き止めて。


どうせその戸の先には、昔私と共有したものくらいでしょ?


…でもこれで彼と話すのも最後だから。


そう思って彼の言うことを聞いてあげることにした。


「え…?」


戸を開けた先には、おじさんとおばさんが座っている。


どういうこと?

一旦彼を見るが、何も合図をしてくれない。


しかしどこかで見たことがある。


一旦見ると、食い入るように見てしまう。



2人の正体がわかると、私は涙を次から次へと流していくのである。