もう愛情を求めない

「私は……快君との写真が無いから、久々に再会するまでは顔があやふやだったよ」



その上思い出そうともしなかった。


ただ快君の温もりだけは、忘れたくなかった。


そんなこと、相手には絶対に伝えないけどね。



「そうだ!


今から2人の写真撮ろう!」


名案を思いついたのか、彼の顔がキラキラと輝いている。


「いいよ、別に…」


しかしそんな彼とは裏腹に、ノリ気ではない私。


上機嫌にスマホを操作している彼に、私の意見は聞こえていないようだ。