もう愛情を求めない

他人の家に入るなんて、久しぶりだからついキョロキョロしてしまう。



「好きな所に座って」


快君はそう言うと、どこかに消えた。


しかし私は座らずに、動きを止めてしまった。


快君が飾っている写真に、釘付けになったから。



そこに写っているのは、小さな女の子と男の子が楽しそうに笑っている。



その小さな女の子とは――昔の私。


そしてもちろん男の子は、快君。



すごく、懐かしい。