もう愛情を求めない

今こうして辛く苦しい場面に遭遇しているけれど、泣いていない。



忍耐力が付いているはず。


絶対泣かないから。



そう決心すると、少しだけ自分の中でパワーが漲って(みなぎって)きた。



もう一度立ち上がり、私は家を目指した。





「ちっ。 帰ってきたのかよ。
せっかく捨ててきたっていうのによ。

警察でさえ誤魔化せていたのに、お前が帰ってきたらまた手間かかるじゃねぇかよ。


その汚い体で家に入ってくるな。


外の水道で水浴びしてこい」