もう愛情を求めない

小さな声でポツリとつぶやくように言う。



大きな声で言うと、叱られるかもしれないと思ったから。



並木道から外れて歩いてみると、どこかわからない街が広がっていた。



とにかく探し回ったけれど、義母さんどころか、人すら見かけない。



ーーー捨てられた?


いや、そんなはずはない。


私はそう思い込み、とにかく街に出ることにした。



「すみません、ここはどこですか?」


日が暮れ始めた頃に、ようやく街という街に辿り着く。