もう愛情を求めない

彼は義母さんに抱きついているが、彼女はすさまじい形相でこちらに視線を送っている。



私は逸らしていいのかわからなかったが、慌てるようにしてスポンジの方に目線を向けた。


「しっかり掃除しなさいよ」


そう言われるだけで、義母さんは立ち去った。



何かされるのかと思っていたが、何もなかったので安心していた。


きっと義弟をあやしているのだろう。



…!! そうだとしたら後で制裁が下るんだ。


嫌だな。



そう思いながらも、洗い終えた泡を落とし、お湯の温度を調節したら、蓋をきっちり閉めた。