もう愛情を求めない

泣きそうになるのを抑えるため、両手を握りこむ。


それと同時に、初めて私は妬みというのを覚えた。



その矛先はもちろん慎吾だ。



しかしこの気持ちを彼らに悟られないためにも、できるだけすぐに平常心に戻した。









慣れない家族関係を保ちながら、私はできるだけ気を遣いながら過ごしていった。



私が10歳になれば、ほとんど家族関係は形成された。


義弟である慎吾は、7歳となりようやく小学校に通い始めた。