もう愛情を求めない

「あ…や」


小さな声で発する。


「隠す程の名前じゃないじゃん。
十分いい名前だよ」



一瞬私は戸惑った。


そんな優しい言葉をかけてもらう前に、私の肩を抱く力を強くなったから。



快君が私をそっと慰めようとしていた時の行為と、似ていた。


優しくされただけで、心が動かされる私は騙されやすいのかもしれない。