「私だって不思議です……。

何故何度も何度も期待を持てていたのか。


ただ愛情が欲しかっただけ。

それだけの理由で、希望を持てていたことも」



「それだけ純粋だったんだな」


そう言われて、私は何も言えなかった。


山中さんも口を開こうとはしなかった。



「あの、ここでいいです」