もう愛情を求めない

穏便に済むことだけを考えなきゃ。


誰にすがればいいのかわからず、ただ私は立ち尽くしている。


すると目の前の男は、右手をポケットに突っ込んだ。



「チッ」


気に入らないことがあったのか、こっちを向いて舌打ちをする。



ヤラれる!

そう思って顔を俯けて、両目をギュッと瞑った。