もう愛情を求めない

不良ではない人は怖がってはいるが、こちらをチラチラ見ている。


私はというと…。怖い。


敵意剥き出しの視線を向けられている。


今にでも泣き出しそうになってしまう。



「おまえがあーちゃんか」

周りには聞こえないように、その他クラスのリーダー格の男は訊いてくる。



しかしなんせ教室は沈黙だ。


みんなに聞こえているだろう。