もう愛情を求めない

オートロック式の入り口は、お客を狭い敷地内で待たせる。


やはり彼の姿は無かった。


早すぎたのか。


それとも彼は来るのだろうか。


疑問が頭の中で迷走する。



『それはね、あーちゃんの事が好きだから。


やっと会えたあーちゃんと、昔みたいにもっと一緒に過ごしたいから。


昔みたいに深刻な事情があるみたいだけど、俺はもう高校生。


少しくらいは力になれるよ』