もう愛情を求めない

「どうしてそんなに、私を口車に乗せようとするの?」



次なる発言を恐れていたはずなのに、咄嗟に出てしまった。


「ごめんなさい、何でもないです」


私はそう言って、今度こそ鞄を持って帰ろうとした。



「あーちゃんはどうしてそんなこと思うの?


もしかしたらあーちゃんの方が、俺にひどいこと言ってることになるよ?」



私の背後から、彼の低い声が聞こえた。