それから僕は怒られるのを覚悟で勇気を振り絞り自分からK様に寄っていきました。相変わらず怒鳴られる事もありました。それでもご利用される時は呼ばれなくてもちょこちょこ会話をしに行きました。

 徐々に怒鳴られる事も減っていき、K様との関係が深まってきました。そして他のスタッフの誰よりも可愛がってくれました。

 僕もこの仕事を続けていくならヘルパー2級の資格ぐらいは取らないといつまでたっても介助が出来ないと感じており、丁度職安で基金訓練という制度を知りました。資格取得の費用は国が出してくれ、なおかつ一定の給付金がおりる制度です。

 それに応募しました。しかし、お金が出ることもあり倍率が20倍近くあった気がします。応募し、面接を行い現在在職中の旨も伝えました。まぁ落ちるだろうなと思っていましたが、後日郵送ばかきが届き、受講できる事になりました。

 ただ民間の受講と違い、3ヵ月間朝から夕方まで月曜日~金曜日みっちりとスケジュールが組まれていました。既に在職中の為、断ろうかと考えましたが、一応管理者の中竹さんに相談しました。

 中竹さんは快く行ってきなさいと背中を押してくれました。3ヵ月間は土曜日のみ出勤する事になったのです。

 K様にもその旨をお伝えすると、「しっかり勉強してこい。ちゃんと覚えてこいよ!」と応援してくれました。

 月曜日~金曜日は学校 土曜日は勤務 日曜日は休みのスケジュールになります。