真っ暗な闇の中でただ声だけが聞こえる
少し高い女の子の声
啜り泣くような悲しい声
私まで泣きたくなるよ‥‥‥‥
誰?誰なの?
なにも見えない
「貴女、私の声が聞こえるの?」
聞こえる・・・
そう伝えたいのに声がでない
「お願い、私の声が聞こえるならあの人達を助けて‼」
助ける?
「私はもう届かないの・・・だからお願い・・・お・・願い・・よ」
何をしてでも届けようとする悲痛な声
ゆっくりと空気に溶けるように消えていった
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…