「ん、恭ちゃ……」 「子供扱いが嫌なら、大人にしてやるよ」 「そういう、ことじゃ……っ、」 甘くて、ドキドキで、ふわふわで。 大人なキスに、ふらりと後ずさる。 ガタッ 「あ…」 テーブルの上にあった缶が落ちたことに気付いて、慌てて拾い上げようと体を離す。 「…あっ、それ…」 慌てた恭ちゃんの声に、床に散らばった缶の中身。 「これー…」 そこには大量の苺キャンディ。 ピンクのラッピングの袋には見覚えがある。