【短編集】とびっきり、甘いのを。





「あーもう、そんな落ち込んだ顔すんな!」



「え……」



「もしも万が一、お前が振られたりしたら俺が慰めてやる」





「拓巳ぃ〜!」






拓巳は、私が恭ちゃんに片想いしてる時も応援してくれた。


いい友達だ、うん。






「……どうしよう、着いちゃった」

「着いたな」




新幹線に揺られること3時間。

東京の人の多さに圧倒される。


そしてこれから恭ちゃんに会うという緊張も。