ーーーちょっと待って、私何してるの? 拓巳の強引すぎる話に流されて、気付いたら新幹線に乗っていた私たち。 「待って、まだ心の準備が!」 っていうか、学校サボって会いに行ったりしたら、恭ちゃんに怒られる! 「そんな落ち込んだ状態で授業受けたって、どうせ意味ないだろ」 たしかにそうだけど!でも! 「サボりは良くないと思います!」 「何急にいい子ぶってんだよ、バカのくせに」 「そうだけど!」 新幹線の窓から、すごい速さで過ぎていく景色。 どうしよう、私、恭ちゃんのところに行っちゃう…。