「えっ、東京……?」 もうすでに内定の出ていた恭ちゃんが、仕事のために東京に行くことを知った。 ここからは、新幹線で3時間。 別に、そこまで遠いわけじゃないかもしれないけど。 だけど高校生の私からしたら、想像のできない距離だった。 会うたびに苺キャンディをくれる恭ちゃん。 きっと恭ちゃんは、私のことを妹みたいにしか思ってない。 諦めようって、思ってた。