「な、んで…」 「何で、じゃねえよ」 睨むような視線に、思わず後ずさる。 でも怒った顔だって、好きで。 どうしたって痛いくらい締め付ける胸に、やっぱり好きなんだって実感させられる。 さっき彼から連絡があったのは、もう2時間くらい前で。 今日は今年一番の冷え込みだなんて言われてるような寒い日で。 こんな寒い中、2時間も待ってたの? なんで…?