【短編集】とびっきり、甘いのを。






1週間と、1日が経って。

最初に決めた1週間が過ぎたわけで。



外の寒さに、窓は結露で曇ってる。



そんな放課後、日直の仕事。


ひとりでプリントをまとめていると、どうしたって切なくなる。




彼と、女の子の後ろ姿が頭から離れない。


そこは、私の場所だったのになぁ…。






♪〜♪〜♪〜



と、突然着信を知らせたケータイに、驚いて画面を見る。



「えっ」





そこには、大好きな彼の名前で。




ちょうど1週間過ぎた頃に連絡が来るなんて。



そう思って、泣きそうになる。