こういうの、自然消滅っていうのかな。 初めての彼氏だから、今まで経験したことないから。 だから、まだ付き合ってるのかどうかすら分からない。 「それでいいの?」 「諦める良いきっかけだよ」 「まだ好きなくせに」 「……」 その言葉になにも返せなくて、パックのミルクティーをひとくち。 冷たいそれは、胸の奥にズキンと刺さった。