「あ、満(みちる)くん。 もう出る時間じゃない?」


「あ、ほんとですね。 では、お先に行ってきます!」


エプロンをとると、下はスーツ。

…サラリーマン、なのかな。


「満くん。 27歳で、高校の英語教師してんの」


「ああ、先生なんだ…。 27って、お母さんより10個も下じゃん」


「そう。 ほんで、あんたの高校だから」


「ナニが」


「満くんの勤めてる学校」


「はあ!?」


…もう、何に驚けばいいのか分かんない。
私はしばらくボーッとしていると、気がつけば、家を出る時間だった。

慌てて、もう一回鏡を見る。そして、家を出た。

朝から、色んな事にビックリしたけど…今日から、高校生。
楽しい事があるといいな。