【短編】ご主人様は生徒会長

「超ピッタリじゃん、メイド服―! なんかもう、君のために作ったみたいだね!」


「え…あ…はあ…」


「ねね、一回でいいからさ、『ご主人様』って言ってみて?」


「ご、ご主人様…」


「もう一回!」


一回でいいって言ったじゃん。


「こら、求! まずは挨拶しなさいっ」


立花さんに叱られて、私から離れる。


「市原求(いちはらもとむ)です、よろしくね。 ひよりちゃん!」


「あ、はい。 よろしくお願いします」


そう礼をする。

…あれ、ってゆうか初対面でいきなり名前で呼ばれちゃった。
でもなんか嫌な感じがしない。

挨拶が終わると立花さんが私に耳打ちしてきた。


「求は、女の子とゲームが大好きで、仕事サボりがちなのよ。 問題アリってのはそうゆう事ね」


あ、なるほど…。


「ちょっとー。 なに俺の悪口言ってんのさ!」


「あ、聞こえちゃった?」


ぷんぷん、と怒る市原さん。
クスクス、と笑う立花さん。

そこに、もうひとりやってきた。

綺麗な黒髪の長い髪と、ぱっつんの前髪。
透き通るような白い肌をした女の子。


「あ、平沢ひよりですっ! よろしくお願いします!」


「書記の、服部洋子。 …よろしく」


表情をひとつ変えずに、そう言い、席に座った。
立花さんは、ああいう性格だから気にしないで、と言っていた。

そのあと、実花ちゃんもやってきて、生徒会長以外は揃った。