日も高く登った、あったかいお昼時。


みんな購買行ったりお弁当食べたり。




私もお腹減った……。南緒と一緒に食べよ。


そんなことを考えながら、お昼の準備をしていると。




「……月乃 詩星さん。いるかしらー?」




突然名前を呼ばれる。


……あれは保健室の先生。一体どうしたんだろ。


「はい。私ですけど」


おずおずと手を上げると、待ってましたとでも言うようにぱぁっと顔が明るくなった。


なにこのひと。かわいい。


「あのね、実はぁ、ちょっと保健委員さんで頼りがいのある人に頼みごとがあって!」


あ、そっか。私って保健委員なんだったっけ。

てか、頼りがいのある人って……私のこと?


「ちょっと先生の代わりに、保健室の身代わり当番して欲しいの」


申し訳なさそうに眉毛を八の字にする先生に、嫌と言えるはずないよ。




「分かりました。やります」


「ほんとっ?!ありがとぉ〜!♡」




先生にこれ以上ないくらいに感謝されたことは、言うまでもない。



まあ、嫌な気しないけどさ。