それは危険なラブミッション


経歴には、これまた大きなホテルグループの名前。

ホテル雅。
そこの令嬢らしい。

つまり、セレブ同士の結婚だ。
私とは住む世界の違う、別次元の話。


「……無理だよ」


思わず呟く。


「無理? 何が無理だというんだ」

「住む世界が違いすぎます」

「住む世界? 同じ国に住んでいて、何が違うというんだ」


全く分からないといった様子で東城寺ルイが言い返す。

本気で言っているんだろうか、この人は。
こういう人たちは、生まれたときから全く違う環境で育ってきたはず。
そんな人たちに私が適うわけがない。

あまりにも簡単な結末の予想だ。


「こんな私に、この人が振り向くと本気で思ってるんですか?」