相変わらずルイは強引だ。
でも、その提案なら私も異論はない。
誰にも反対されることのなくなった記念日。
その日をルイと二人で……。
「ルイ様、莉夏様、お急ぎくださいませ」
呑気に微笑み合っていると、西さんがリムジンの後部座席を開けた状態で待ち構えていた。
「行くぞ、莉夏」
「うん」
ルイと歩幅を合わせて歩き出す。
未来は誰にも分からない。
ほんの数十分前には描いてもみなかった私が、今ここにいる不思議。
それは、ルイが何にも負けない強靭な精神で掴んでくれたもの。
強引な中に忍ばせた優しさで守ってくれたもの。
だから、これからは私がルイを溢れるほどの想いで支えて行く番。
ルイと私の未来に向けて――……。
-Fin-
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
自作でまたお会いできたら嬉しいです。



