「完敗だよ、東城寺ルイ」
岬さんがお手上げだと言わんばかりに、手の平を上にして肩をすくめる。
「まさか、こんな手を使ってくるとはね」
「悪いが、莉夏は渡さない」
「そのようだね。悪いけど、この披露パーティは辞退させてもらうよ。二人を祝福するには、まだ時間が必要なようだ」
「好きにするがいい」
突き返された招待状をルイは快く受け取った。
「さて、莉夏、時間がないから急ぐぞ」
「……どうしてルイはいつも突然なの?」
「そんなの簡単だ。それが俺だからだ。目的のためならば手段を選ばない」
腰に手を回して引き寄せると、私の髪にキスを落とす。
「ちょ、ちょっと、ルイってば!」
岬さんだけじゃない。
達哉くんも麻緒ちゃんも見ているというのに。



