話……と言っても、ゆっくり話せる場所はない。
近所にある喫茶店までいちいち案内している場合でもなさそうだ。
「達哉くん、真緒ちゃん、後は私がやるから、二人は先にあがっていいわ」
「え、大丈夫なんですか?」
心配そうに、女性の方をチラ見する。
「大丈夫よ。ありがとう」
私の言葉に、何かを感じ取った二人はそそくさと帰って行った。
立ったままというわけにはいかない。
陳列したばかりの一人掛けの椅子を二つ、向かい合うようにして置き、そこへ女性に座ってもらった。
「突然、ここまで押しかけてしまってごめんなさいね」
「いえ……」
「私は、東城寺律子と申します。先代の妹、つまり、ルイの一応は叔母ということね」
ルイの叔母様……。



