珍しいと思いつつ、視線で追っていると 「松崎さんとおっしゃる方のお店は、こちら?」 か細いながらも芯の通った声で質問を投げかけられた。 「はい、私が松崎ですが……」 一体どんな用件だろう。 「東城寺、と申します」 ――と、東城寺⁉ ドキンと鼓動が弾む。 ということは…… 「お分かりかしら?」 優雅に微笑んだ。 ルイの親族だ。 ここへ一体何をしに……? 嫌でも身構える。 「少しお話がしたいのだけど、よろしいかしら」