それは危険なラブミッション


◇◇◇

『莉夏さんから連絡をもらえるなんて嬉しいな』


コール1回で出た岬さんの声は、こっちが申し訳なくなるほどに優しかった。


「お会いしたいんですが、お時間を作ってもらえませんか?」


まだきちんと謝罪ができていない。
自分の借金返済に関係のない岬さんを巻き込んでしまったことを謝らなくては。


『莉夏さんのお誘いだ、断る理由もないよ。今夜、お店が終わったら、ケープホテルの2025号室に来られる?』


岬さん専用の客室だ。
最初の出会いを画策した夜に、アクシデントで岬さんに招かれた部屋。


「はい、伺います」

『それじゃ、楽しみに待ってるから』


電話を切ったタイミングで、店の奥に麻緒ちゃんが顔をひょっこり覗かせる。


「あの……あの方がお見えになってますけど……」