「岬蒼衣、今後妙な真似をするのはやめてもらおう」
「……妙な真似?」
岬さんの目に挑戦的な色が宿る。
「幼馴染の二人を引き合わせたことが妙なことかな? 感謝こそされても非難される覚えはないな」
「独りよがりの思考に俺たちを巻き込まないでくれ」
「“俺たち”ね。妙なことを先に仕掛けたのは、キミの方だということを忘れたのかな?」
じりじりと二人が睨み合う。
そこには私も絡んでいるのだ。
その場にいることが怖くなるほど、緊張感が高まる。
呼吸するだけで精一杯だった。
「ま、今夜の成果はこのくらいでよしとしよう。莉夏さん、また連絡するよ」
その場を去ったのは、鳥居さんを引き連れた岬さんが先だった。
二人の後ろ姿が見えなくなると、やっと肩から力が抜ける。
「アイツは一体何なんだ」
吐き捨てるように言いながら、ルイは私の手を取った。



