それは危険なラブミッション


こうなったら、もう後には退けない。


「――私のこと、どう思ってる?」


結局、“好き?”と聞く直球勝負を土壇場で避けてしまった。
ここまできて、ちょっと情けない。

でも仕方ないのだ。
恋愛は記憶の遥か彼方。
対処方法は一つも持っていない。

ルイが目を激しく瞬かせる。

――もしかしたら、私の大きな勘違いだった?
視察じゃないことは事実だとしても、それは私を追ってきたわけじゃなく、何か別の用件があったからとか?
飛行機も、西さんが知らないうちにとっくに克服していた?
あのキスは、最初に私が考えたように、その場の雰囲気に流されただけのこと?

いろんなマイナス要因が頭の中を駆け巡る。

ルイの次の言葉を待ちながら、その言葉を聞きたくないという裏腹な気持ちに押しつぶされそうになった頃だった。


「何を今更」


瞳に少しの不満を滲ませて、ルイがポツリと呟いた。

……今更って……?