それは危険なラブミッション


他愛もないやり取りをしているうちに、シート着用のランプが点灯。
飛行機が滑走路に向けてゆっくりと旋回を始めると、ルイは急に身体を強張らせた。


「……大丈夫?」


やっぱり飛行機は苦手なのだ。
身体だけでなく、顔まで引きつって見える。


「手を……」

「え?」

「……手を貸してくれ」


手……?
戸惑っているうちにルイの手が私の手をむんずと掴んだ。
指を絡ませ、ギュッと握る。
トクンと揺れる鼓動。


「しばらくの間、こうしていてもらいたい」


頷くと、ルイは安心したように目を閉じた。
脂汗なのか、ルイの額に滲んだ汗をハンカチで拭ってあげると、ルイは「悪いな」と言ってそれを受け取った。

徐々に上がるスピード。
それが最高速度まで到達すると、飛行機の車輪が地面を離れた。