「ガムランよ」
「ガムラン?」
「そう。インドネシアの民族楽器」
「なかなかいい音だ」
「でしょ? 私も大好き」
ホテル内のどこかで演奏でもしているのかもしれない。
癒される音色に聴き入っていると、庭に並んだキャンドルの炎が一つずつ順番に消えていく。
それでも月の光のおかげか、私たちのいる場所が暗闇に包まれることはなかった。
不意に立ち上がったルイ。
どうしたのかと見ていると、着ていたTシャツを脱ぎ始めた。
「――ルイ? どうしたの?」
上半身が露わになり、思わず視線を外す。
「ちょっと頭を冷やしてくる」
「えっ?」
言うなり、庭のプライベートプールに飛び込んだ。



