「一緒?」
更に首を傾げる。
「……じゃないの?」
ルイがポカンとするから、自分の言葉に自信がなくなって小さい声になる。
「莉夏はこっちで、俺はあっちだ」
2棟のヴィラを交互に指差した。
「ひとつ空けておくのはもったいない。この方が合理的だろう」
「あ……そ、そういうこと」
変に勘繰った自分が恥ずかしい。
でも、紛らわしいことをしたのはルイだ。
「俺と同じ部屋がいいというのなら、考えてやってもいいが」
「――そんなことっ」
からかうようにニヒルに笑うルイをきつく睨んだ。
そうしたところで、ルイには全然効かない。
クククと笑いをかみ殺して、私を弄ぶ。



